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「千年釘」って聞いたことがありますか。 私は昨年、小学五年生用の国語の教科書(光村図書出版)でこのことを知り、驚き、感心したものです。 千年釘、つまり千年もの長い期間腐ることなく、ヒノキとヒノキをしっかり繋いでおく釘ということです。 そんなものがあるのと驚きますよね。 あったら凄いなとも。 内藤誠吾さんという人が書いたその文章には、奈良の薬師寺では、戦国時代に戦火で焼失した全ての建物を、薬師寺ができた当時のように再建しようと計画している。 それも、古代の建て方と出来るかぎり同じ方法で再現しようという大事業を始めたとある。 そのために、日本中から、一流の職人たちが総動員されたという嬉しい話を紹介しています。 以前、「そして匠がいなくなった」という題で、職人=自分の技に責任の持てる技術者が今は求められていないし、存在しないというようなことを書きました。 しかし、この「千年の釘にいどむ」という文章は、この大事業のために、建物を造る宮大工、瓦職人、釘を作る職人までが総動員され、それぞれが古代の職人たちに負けないものを造ろうと精進していることを紹介している。 「千年釘」作りを任された四国の鍛冶職人は、古代の釘と現代の釘の違いを調べることから始め、鉄の純度の違いに目をつける。 製鉄会社と相談し、特別に純度の高い鉄を用意してもらうことにした。 また、古代の釘が不思議な形をしていることに注目する。 これは信じられないことだが、樹齢千年を超えるようなヒノキの繊維には、圧縮されたら元に戻ろうとする性質があることに注目し、古代の釘の、太さが一定でない不思議な形の秘密を知る。 木に打ち込んだ時点では木と釘との間にある隙間が、このヒノキの性質のために、隙間がなくなり、絶対に抜けなくなる。 その上、仮に頭の部分が空気や水に触れて錆びたとしても、釘の本体はヒノキにぴったりくっついて、確実に木を繋ぐ役目を果たすのだという。 また、この釘は固ければ固いほどよいわけではないという。 適度な柔らかさがあると、釘は、ヒノキに節にぶつかると、節を割らないようにぐるりとその節をよけて曲がるのだという。 固すぎると、釘は節を突き抜けてしまうが、節が割れ、その周りの木の繊維まで痛めてしまい、木材自体長くもたないものにしてしまうそうだ。 節をよけて、節を包み込むように釘が曲がるということ自体、ちょっと信じられない。 それもにわかには信じられないことだが、コンピュータも何もない古代の職人たちが、そのことを知っていて、そういう釘を作り、現存している建物を実際に造ったという事実に、尚一層驚かされる。 この鍛冶職人、これまでに24,000本もの釘を一本一本手作りしてきたという。 作りながら、自分の作った釘が、千年先も残っていて欲しい。 千年先の職人が自分の釘を見て、おお、こいつもやりおるわいと思って欲しいと願いながら、職人の意地を持って、千年釘を作っていたという。 本物の職人がまだいたことに喜びを感じました。 喜多院の五百羅漢も、本物の職人さんに頼めば、「白いスカーフ巻いてる」なんて言われることのないように、違和感なく修理できるはずなんですけどね。 古いものを観光の目玉として残していくためには、多大な費用がかかります。 でも、残すべきかどうかの答えはすぐに出るような気がします。 |
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今、勉強しています^^ |
小5 2007/09/04 22:32 |
そうですか。 今勉強してるんですか。 とっても面白い話ですよね。 おじさんは何度も読んで感激しています。 勉強頑張ってください。 |
Gerushi 2007/09/08 11:24 |
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